okku's diary

Jリーグ・大宮アルディージャ・読書・読書会について書くブログ

読書

サッカー界のサステイナブル事例【ヴィーガン食のチーム・ユニフォームのアップサイクル】

以下の元記事は猫町倶楽部の『Weの市民革命』(著:佐久間裕美子)の読書会関連ネタとして猫町ラウンジ内に投稿したブログより。元のものより少しだけ加筆しています。 ================ 『Weの市民革命』関連ネタとして、サッカー界のサステイ…

ミュリエル・スパーク『死を忘れるな』読書会の覚え書き

ミュリエル・スパーク『死を忘れるな』の読書会に参加したのでその覚え書きを。読書会で話された事よりは、読書会に出て私自身があれこれ考えたこと中心につらつらと書きます。※①若干のネタバレを含みます ※②個々の発言部分は記憶に頼って書いています。その…

皇后と読書 美智子『橋をかける 子供時代の読書の思い出』

美智子上皇后は本を愛する方である…と聞いてどれほどの人が「そうそう知っているよ~」と頷けるでしょうか。少なくとも私はつい最近までなら「ああそうらしいね(詳しいことは知らないけど…)」と答えていたと思います。 「そうらしいね」を「そうそう知ってい…

今だからこそ日本のサッカーファンは読んでみよう 『ぼくのプレミア・ライフ』ニック・ホーンビィ

サッカーについての本、というと大別すると以下のような本が大半を占めているのではないだろうか。 ①選手・監督・チームに焦点を当てた本(自伝など) ②戦術解説本 ③サッカー実用書…テクニックやコーチングなどを学ぶ本 ④社会派…サッカー界の特定のトピック・…

本好きに響く物語…『チェスの話 ツヴァイク短篇選』

先日こちらの本を読了しました。 チェスの話――ツヴァイク短篇選 (大人の本棚) 作者:S.ツヴァイク 発売日: 2011/08/20 メディア: 単行本 ウィーン出身の作家シュテファン・ツヴァイク(1881-1942)の短篇選です。 何かに偏愛を傾けることができる人、あるいは…

読書会に参加してみたいけれど…読みたい本が課題本にならない場合の対処法

本記事は「読書会に参加してみたい!…けれど、なかなか読みたい本が課題本にならないよ。だからなかなか参加するチャンスがないよ…」という場合に、こんな工夫をすることで参加したいと思う読書会が増えるのではないか、ということを書いた記事です。 読書会…

文章の読解力…ではなく鑑賞のことを考えてみる。三島由紀夫『文章読本』

「文章の読解力」というテーマは話題に挙がりやすい言葉だと思います。少なくとも「文章の鑑賞」というテーマに比べると。 みなさんは文章を鑑賞する、ということについてどのようにお考えでしょうか。 文章の鑑賞とは個人的な趣味の問題である、という態度…

『読書は孤独な行為』なのか 書評で、読書会で、立体的に本を読むということ。そして文化を豊穣させるということ。

先日の正月休み中の出来事。 本屋でこんな本を手に取った。 本の本 (ちくま文庫) 作者:斎藤 美奈子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/06/01 メディア: 文庫 この日は「読書論」の棚を見ていた。 「読書論」の棚は読書について書かれた本が集められたエ…

読書会とは実際どんな場所なのか 読書会に1年以上通ったので語ってみる ~猫町倶楽部の現場から~

みなさんは読書会という場をご存知でしょうか?読書会とは何か。この事象を一言で表すのは難しいのですが、定義めいた言葉で書くなら「本を起点に何らかの活動を行う人の集まり」…ということになります。 本記事では読書会の実体験とその魅力についてなるべ…

【本の感想】『爆走社長の天国と地獄』はあなたにプロサッカークラブの存在意義を問う

有名選手や人気チームを取り上げたよくあるスポーツジャンルの本ではない。そこに登場するアスリートもチームも決して世間に広く知られ、多くの注目を集める(集めていた)存在ではない。だがこの大分トリニータというJクラブと溝畑宏という人物が歩んできた…